笑いとコミュニケーション 井上宏 中央労働災害防止協会

□人を笑わせることはなかなか難しいことですね。しかしまず誰にでもできることはニッコリとやさしい笑顔を作ることです。

□これだけ多くの物と人に囲まれている社会では、多くのストレスを感じてしまいますね。ちょっとしたことで不愉快に思ったり、落ち込んだりするととがよくあります。一日に少なくても一回は心の底から笑うように心掛けてはいかがでしょうか。

爆笑する組織 鈴木ひでちか 自由国民社

□ ・・・根底に相手への思いやり、周囲を楽しませたい、笑わせたい、リラックスさせたい、そんな奉仕の気持ちが必要です。自分がだじゃれを言ったことのインパクトが「場を和ませる」ことにつながっているのか? この意識を常に持つことが大切です。

□だじゃれやユーモアが組織・職場にもたらす5つの効用

①リラックスした雰囲気を作る
顧客への素早いレスポンス、スピーディーな対応が求められる今日のビジネス環境では休むことなく、常に走り続けることが求められます。しかし、走りっぱなしでは疲れてしまいますし、急かされてばかりでは職場全体が気持ちに余裕を失って、イライラした状態に陥ってしまいます。
そんな時こそ、上司が意図的にユーモアを発揮することで、メンバーの気持ちにゆとりをもたせ、殺伐とした緊張感を解きほぐすことができるのです。

②メンバーとの距離を縮める

③ポジティブな気持ちを引き出す(問題解決力を高める)

④チームとしての一体感を生み出す

⑤遊び心・創造性を引き出す
脳科学者の茂木健一郎さんは、笑いと創造性の関係について、次のように書いています。
『笑うことで創造力が高まりより良いアイディアが出やすくなる。人が笑ったり、嬉しいと感じた時、・・・脳が最も創造的になっている状態。努力せずとも、自然に脳や身体が最大のパフォーマンスを発揮できるのです』
ビジネスの日常には、周囲からの期待、与えられた役割、あるべき論、過去の経験則、様々なルールなど、たくさんの「縛り」があります。多くの企業が社員に創造性の発揮を呼びかけている一方で、実はそれを阻害する「縛り」がそこかしこに存在するのもまた事実です。だじゃれ、ユーモアによってもたらされる笑いは、そうした縛りやしがらみからメンバーを瞬間的に解き放ち、創造性や遊び心を生み出すことにつながるのです。