「いい会社」のつくり方 藤井正隆著 WAVE出版

□・・・会社は、売上・利益が減ると会社存続の危機に直面することになります。そのため、ますます組織の維持、つまり売上・利益を高めることが目的化していくのです。
・・・企業の本来の目的をないがしろにしていると、長期的に見れば多くの利害関係者から見放される運命にあります。このように、無意識のうち売上・利益を高めることが目的化してしまうからこそ、「組織の目的は何か」ということを、たえず意識する必要があるのです。

経営理念の共有化には経営管理が大きく関わっています。そして両者の間に一貫性がないことが多いというのが実態です。理由は、経営管理の中で、当たり前に意識されているのは、売上・利益といった財務的なものだからです。
経営理念には、お客様満足、社員の幸せ、社会の発展といった言葉が頻繁に使われます。しかし、実際は「今月、どのくらい売上が上がるだろう。粗利はどうだろう」といった経営管理が、多くの会社で行われています。
・・・バグジーの経営理念は、「敬愛(すべてに愛をもって取り組みます)」です。・・・社長は、「こうした経営理念を見ると、バグジーはやさしい美容室だと思うかもしれません。しかし実態は厳しい美容室です」。
・・・ひとつだけ決められた基準・・・お客様に対するそれは「友だちだったら、どうする?」です。
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従業員に対する重要な基準も、お客様に対する基準同様にシンプルです。「兄弟だったら、どうする?」です。
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バグジーの経営管理を見てみると、経営理念合致していることがよくわかります。だからこそ、平日も予約で埋め尽くされるという結果が出るのでしょう。
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経営理念を重視し、さらに一貫した経営管理を行っている・・・、長期にわたって安定的な業績をあげています。

売上や利益は、経営活動の結果です。これがあがっていなかったら、先行する指標も低いはずです。もし、先行する指標が低いのに売上利益が出ていたら、それはイレギュラーであり継続性が担保できません。
先行指標は売上・利益を予想します。先行指標とは、売上や利益などの数値が将来どのように反応するかを示唆するものです。例えば「顧客満足度」「納品スピード」「新商品比率」「改良件数」「紹介数」「リピート率」などがあります。売上や利益につながる先行指標を選択し、つながりを確認することが必要になります。